今週話題になったニュースまとめ

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「7月5日大災害」予言をめぐる騒動

この週のXで最も注目された話題は、漫画家・たつき諒氏の著書『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社)に記された「2025年7月5日に日本で大災害が起きる」という予言をめぐる議論でした。この予言は、たつき氏が1999年に見た夢をもとに記されたもので、2021年の同書出版以降、ネット上で話題に。2025年6月頃からXやYouTubeを中心に「7月5日がXデー」とする噂が急速に拡散し、社会的な影響を及ぼしました。

予言の内容と拡散の背景

『私が見た未来 完全版』では、たつき氏が1999年に見た夢に基づき、「2025年7月に日本とフィリピンの中間あたりで海底が破裂し、大津波が日本や周辺国を襲う」と記述。具体的には「2025年7月5日」が災害の日として示唆され、これが「Xデー」として広まりました。X上では、「南海トラフ地震が起きるのでは」「本当に災害が来るのか」といった投稿が相次ぎ、科学的根拠がないにもかかわらず、国内外で注目を集めました。特に香港では、この噂が原因で日本への航空便が運休する事態にまで発展。鹿児島市内のホテルでは、香港からの団体客のキャンセルが17件発生するなど、観光業にも影響が出ました。

気象庁は6月13日、野村竜一長官が「現在の科学的知見では、地震の発生日時や場所を特定することは不可能」と異例の声明を発表し、デマであると強調しました。また、たつき氏自身も7月5日を「何かが起きる日ではない」と軌道修正するコメントを産経新聞に寄せ、防災意識の高まりを前向きに捉える姿勢を示しました。しかし、X上では「予言が外れた」「責任を取るべき」といった批判や、「備えが大事」と冷静な意見が飛び交い、議論が白熱しました。

経済的影響と社会の反応

この噂は経済にも大きな影響を及ぼしました。テレビ朝日の報道によると、「7月5日大災害」説により、観光地の来訪者減少などで5600億円以上の経済的損失が発生した可能性があるとされています。Xでは、「デマでこんな影響が出るなんて」「信じた人たちの責任もある」といった声が上がり、賛否両論が巻き起こりました。特に、プロレスラー・ジャガー横田の夫で医師の木下博勝氏が、Instagramで「予言者は責任を取るべき」と発言したことが話題に。これに対し、X上では「予言は個人の表現」「勝手に信じた方が悪い」といった反発も多く、議論がさらに過熱しました。

7月5日当日、トカラ列島で震度5の地震が発生したため、一部で「予言が当たった?」と騒がれましたが、本州では大きな災害は発生せず、噂は「噂」で終わりました。Xユーザーからは「結局何もなかった」「でも防災意識が高まったのは良かった」といった声が多く見られ、結果的に防災への関心を高めるきっかけになったとの意見も散見されました。

エンタメ関連の話題

災害予言の騒動以外にも、エンタメ関連の話題がXで盛り上がりを見せました。特に、芸能人の熱愛報道やテレビ番組に関する投稿が注目を集めました。

広瀬アリスと赤西仁の熱愛報道

女優の広瀬アリスと元KAT-TUNの赤西仁に関する熱愛報道が、X上で話題に。ある占い番組で「広瀬アリスが30歳で出会い、33歳で出産する」と予言されていたことが現実とリンクし、「占いがドンピシャ!」と驚きの声が広がりました。Xでは、「年内結婚もあり得る?」「元カレに対抗してる?」といった憶測や応援のコメントが飛び交い、ファンの間で盛り上がりを見せました。

BE:FIRST・RYOKIと趣里の結婚報道

7人組ボーイズグループ・BE:FIRSTのメンバーRYOKIと女優・趣里の結婚報道も、Xで大きな反響を呼びました。占い師が「趣里が2025年に変な人と撮られる」と予言していたことが話題となり、「変な人ってRYOKIのこと?」「お似合いカップル!」など、祝福と驚きの声が多数投稿されました。趣里の「パパみたいな人と結婚したい」という発言を引用し、ユーモラスなコメントも見られました。

社会問題とその他の話題

エンタメ以外にも、社会問題に関する投稿がXで注目を集めました。特に、飲食店の衛生問題や防災意識に関する議論が目立ちました。

人気ラーメン店の衛生問題

人気ラーメン店の厨房で喫煙していたとする疑惑がXで拡散され、波紋を呼びました。保健所は「事実なら行政処分もあり得る」とコメントし、X上では「衛生管理が心配」「ラーメン店に行くのが怖い」といった声が上がりました。一方で、「証拠がないのに騒ぎすぎ」との意見もあり、議論が分かれました。

防災意識の高まり

「7月5日大災害」説をきっかけに、Xでは防災に関する投稿が増加。東京大学大学院の関谷直也教授は「災害はいつ起こるかわからない。日頃から備えを」とコメントし、科学的根拠のない予言に頼らず、日常的な防災準備の重要性を訴えました。ユーザーからは「予言はデマだったけど、防災グッズを見直した」「家族で避難計画を話し合った」といった投稿が寄せられ、ポジティブな影響も見られました。

まとめ

2025年7月5日から7月11日のXは、「7月5日大災害」予言をめぐる騒動が大きな話題となり、経済的影響や社会的な議論を巻き起こしました。科学的根拠のない噂が拡散する一方で、防災意識の高まりという副次的な効果も生まれました。また、広瀬アリスやBE:FIRST・RYOKIの熱愛報道、ラーメン店の衛生問題など、エンタメや社会問題に関する話題も注目を集め、Xならではの多様な意見が飛び交いました。この週のXは、社会の関心事や人々の価値観を映し出す鏡として、活発な議論の場となりました。